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TOEIC対策 リーディング文法編

2007年09月03日

  TOEICスコア~試されるのは、英語力だけじゃない!?(4) 

 TOEIC対策 リーディング文法編
 パート5とパート6には、実践に役立つ基本文法とビジネス語彙力

前回、前々回とリスニングについて取り上げましたが、今日は、TOEICのリーディング・セクション、パート5とパート6についてお話します。


パート5は以前と形式は変わりませんが、新TOEICになって、旧パート6の形式が
消滅したことは、とても良い変化でした。


旧TOEICのパート6は、「間違い探し」だったので、とても細かい文法力を問う問題でした。

文法知識は必要ですが、そもそも、文章を読んだり聞いたりして、間違いが分かるかどうかはビジネスコミュニケーション力にはあまり関係がありません。


また、文法的に完璧な英文が書けたとしても、メッセージを意図したとおりに伝えたり、相手を説得したり、という望ましいコミュニケーションの効果につながるかどうかは、別問題です。

大きな間違いがなければ、完璧な文章が書けなくても、何ら問題はありません。

文法に偏った知識を問うよりも、話される英語を正しく聞いたり、英文を正しくスピーディに読む力がまず必要である、そのために必要な文法知識や語い力をチェックする問題が、新TOEICのパート5とパート6で試されているようです。

実践的な英語力を伸ばすためにTOEIC対策をやってみようかな、という気になりますね!

 


さて、問題例を見てみましょう。

パート5は各問が単文で、文中の空白部分に合う語句を4つの選択肢から1つ選びます。

Because the equipment is very delicate, it must be handled with ・・・.

   A) caring
   B) careful
   C) care
   D) carefully


パート6についても、空白部分に合う語句を4つの選択肢から1つ選ぶ、という点はパート5とまったく同じです。ただし、レターや連絡メモ、記事などの文中に空白が3つくらい入った形式となっています。

 

問われる力はパート5もパート6も同じで、それぞれ40問、12問の計52問です。

では上記の例題について考えてみましょう。


(訳)その機器はたいへんデリケートなので、慎重に扱わなくてはなりません

   A) caring   形容詞または名詞
   B) careful  形容詞
   C) care     名詞
   D) carefully   副詞

 

選択肢を眺めると似た単語であることが分かります。
正当の導き方としては、文の構造から考えると、"with"の後に入るのは、名詞でなければならないので、(A)か(C)ということになります。

(A)か(C)のうち、「慎重に扱う」という意味で、"handle with care"という表現があることを知っていれば、正解は(C)だと分かります。


パート5とパート6は、大きく分けると、このような文法知識を問う問題、あるいは語彙・イディオムを問う問題、または、その両方の知識を問われる複合的な問題に分かれます。


文法知識を問う問題に関しては、品詞を問う問題のほか、動詞の時制、現在分詞か過去分詞か、適切な接続詞や適切な格("he"か"his"かなど)を選ぶ問題、関係詞などで、いずれも、正しく読む・聞く・書く・話す上で役立つ知識が問われます。

求められる文法知識は、基本に絞られていて、全体の半数くらい。

残りの半数は、慣用語句や、難しい単語ではないけれども似た意味の単語をきちんと使い分けができるかどうか、さらには、文脈から正しい接続詞を選べるかどうか、などが問われるようです。

文法については、基本ばかりで特殊な例などを知っている必要はありません。
TOEIC対策の文法問題を繰り返す中で、基本事項を修得すれば分かる問題ばかりです。

逆に、ここで問われる文法問題が分からなければ、読解力やライティング力にも支障がありそうだと感じられる問題です。


一方、慣用語句や単語の使い分けなど、また、文意を正しく理解しているかが問われる問題ができるようになるためには、たくさんの英文を読むと良いでしょう。

自分の力に合ったレベルのビジネス関連の記事や、ビジネスレターなどを毎日読む習慣をつけてください。1人では続かない、自分でどの勉強をすると良いのか分からない、自己流で点数が思うように伸びていない方は、講座で学ばれると良いでしょう。


最後にもう一つ、リーディングセクションの攻略で最も重要なポイントをお伝えします。

それは、問題に回答する時間です。

このパート5は40問、パート6は12問です。
リーディングセクションをすべて75分の制限時間内に解くためには、パート5にかけられる時間は、15分程度です。

つまり、40のセンテンスを見て、選択肢から正解を選ぶのに、15分程度、問題によってかかる時間は違いますが、平均すると1問22秒くらいということになります。

やはりここでも速読力が必要になります。

パート6は、レターやメールなど読む形式になっていますが、こちらは1問あたり30秒程度で解くスピードで英文を読めなければ、最後まで問題を解くことはできないでしょう。

一番のカギは、どれだけたくさんの英文に親しんできたか、ということだといえます。


それでは、次回、9月下旬には、最後のパート7「長文読解」と全体のまとめをお話します。

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