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2024年05月18日
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Your prompt reply would be appreciated.は、失礼な表現?(2)

2008年08月28日
いただいたメールの中に、以下のような意見がありました。
 
>日本人英語の不遜な表現の代表として、次の表現があります。
Your prompt reply would be appreciated.
 
 
ビジネスレターの参考書などによく出てくる定番の表現が、実は「不遜な表現」だったなんて、あわてますよね。たぶん、参考書を見ながら、これに似た表現を使った経験がある人も多いのでは、と思います。
 
 
ただ、前回の記事で書いたように、
同じ表現でも、そのメールの内容、要求の重要性、書き手と読み手の立場や距離、どういう関係を築きたいかなど、いろいろな要素で、何が適切な表現かが変わってきます。
 
実際に私がこの表現で書かれたメールを受け取っても、相手を不遜だとは思わず、ほぼ大半のケースでおそらく単純に、「ああ、急いでるんだな」と思うでしょう。
 
 
【表現の丁寧さを測る尺度】
 
Your prompt reply would be appreciated.
 
では、なぜ、この表現が不遜な表現だと思われるケースがあるか、具体的に考えてみます。
 
 
まず、この表現は、以下の要素によって、硬い内容のメールだという印象が出ることです。
 
・would be appreciatedという表現が、フォーマルな印象
・Your prompt reply--- 無生物主語である (IやYouが主語ではない)ことも硬い印象を生んでいる
 
 
回答を急ぐように、という要求にこのようなフォーマルな表現を使っているのは、通常、要求自体がビジネス上重要性が高いからでしょう。
 
しかし、個人的なリクエストだったり、なぜ急いでいるのか読み手に推測できない状況にもかかわらず、要求部分だけにこの表現を使っていたとすると、傲慢な印象を生み出す可能性大です。
 
 
逆の場合----重要な内容や、緊急度が高いビジネス上の要求であれば、まったく問題のない表現でしょう。
 
以前、もっとフォーマルにビジネスレターをやりとりしていたときには、多用された便利な表現だったろうと思います。
 
しかし、電子メールが国際コミュニケーションで主役となっている現在、もっとインフォーマルなやりとりをしていることが多いにもかかわらず、この表現だけ堅苦しいものを使ってしまっている場合に、「尊大な」とか「不遜な」なんて解釈される可能性があるかもしれませんね。

ただ、私個人としては、受け取ったほうは、それほど悪意にとらないだろうと思います。基本は、日頃の相手との人間関係を、どう築いているのかで相手のとり方も決まってくるでしょう。

そういう意味でも日頃から、関係を築きたい相手には特に、配慮の行き届いたメールのやりとりができると理想ですね。

 
 
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